

服づくりの出発点がマーチャンダイジング。ブランドコンセプトに基づき、オリジナリティや完成度を追求しながら、売上・利益につながる戦略を練っていく。自店・他店に関わらず、業界内のさまざまな情報や過去のデータ、また海外コレクションの傾向も加味しながら、シーズン毎のテーマ出しを行っていく。その他に、デザインや色、生産数、投入時期などの決定、コスト管理など・・まさにブランド全体の指揮をとり、服づくりを総轄していく幅の広い仕事だ。そして、販売戦略として意識しているのが、商品の店頭投入のタイミング。企画は早すぎてもその逆もいけない・・絶妙な判断で投入決定をしていく。ここにMDとしての醍醐味がある。

また、商品企画の出発点として、重要なポイントであるのが素材の仕入れ。ここにもMDの手腕が発揮される。当社の場合は、テキスタイルメーカーと提携して、他にはないオリジナル素材を開発し、商品に取り入れている。そのため、毎年パリやミラノで開催される国際的なテキスタイル展示会にも参加し、実際に肌で感じた情報をいかして、生地開発を行う。

MDとは、「大胆さ」と「繊細さ」を併せもたなければならない。これで行くんだという強い気持ちがなければ物事は動かせないが、同時に、細かい検証や人の意見に謙虚に耳を傾けることも必要。また、考え方においては、「感性」と「分析」の両方が揃うことが大切だ。「感性」とは、ファッションのことだけではなく、様々なことに五感を傾けること。「分析」とは、リアルな衣服としての機能性、ブランドのゾーニングなどを吟味する。これらのバランスが必要不可欠である。

